ブラスト処理とは

ブラスト処理は、グリッド系の鋭角を持つ研削材、あるいはショット系の丸い玉の研削材を噴射することで対象物に衝突させ、表面を処理する工法です。

■ ブラスト処理を行う際の基本的な選択事項

ブラスト処理を行う際は、大きく分けて次の2つのことを選択します

▶ メディア(研削材)の選択

対象物の表面を目的に合わせ どのような仕上がりにするかにより、メディアをグリッド系にするかショット系にするかの選択、および 粒度や対象物とメディアの材質の相性を考慮しメディアを選択

※メディアの材質には、金属系・スラグ系・天然石砂系・ガラス系・プラスチック系・植物系など様々な物があります

▶ ブラスト工法の選択

対象物の形・場所・周囲の環境を考慮し、最善のブラスト工法の選択

鋭角を持つグリッド系メディアによるブラストの特徴は、「ノミ効果」。
鋭角を持つメディアを噴射して対象物に衝突させることで、不純物を除去(洗浄)しながら対象物の表面をアンカーパターン化(凸凹)にする処理が、グリッド系を選択する際の主な目的です。

一般的には塗装やメッキ、溶射関連の下地処理で頻繁に用いられています。

例えば塗装の場合、対象物の表面をブラスト処理にて不純物を除去(洗浄)し、アンカーパターン化(凸凹)する事により 塗料がアンカーパターン(凸凹)の中に深く入り込み、がっちりとスクラムを組んだ状態に。
そのおかげで接着力が増加し、塗装だけでなくメッキや溶射においても剥離が起こりにくくなります。

丸い玉のショット系メディアによるブラストの特徴は、「ハンマー効果」です。
丸い玉を噴射して対象物に衝突させることで表面の硬さが増し、残留応力が相殺される作用により、疲労に対する強度が増加。

これにより耐摩耗性・耐応力腐食割れ特性・放熱性の向上の他、流体抵抗の減少等を目的としたショットピーニングや、表面の不純物の除去(洗浄)といった下地処理を目的としたものもあります。

しかしグリッド系に比べるとザラザラ感は無くソフトな感じに仕上がります。

例えばショットピーニングの場合、一般的に金属疲労度の高い過酷な環境に置かれている発電所のタービンや航空機、自動車の部品・圧力容器(タンク)・溶接部等にピーニング処理されることが多いです。